3Dプリンターで使用する素材の特徴と用途
当社が提供する3Dプリントサービスでは、主にPLA、ABS、PETGという3種類の樹脂(プラスチック)素材を使用しています。それぞれの特性を理解することで、お客様のニーズに最適な選択が可能です。
1. PLA(ポリ乳酸)
- 特徴:
- 環境に優しい植物由来の素材。(と、建前上は言われています)
- 見た目がきれいで滑らかな仕上がり。
- 印刷が安定している。
- 用途例:
- お試しのデザイン確認やプロトタイプ作成。
- 比較的軽い荷重を支えるパーツや、衝撃を受けることのないパーツに適しています。
- 注意点:
- 高温や衝撃に弱く、高い耐久性が求められる用途には不向きです。
- しかし、耐薬品性や耐熱性が重視される用途でなければ、設計によって頑丈なパーツを作ることも十分に可能です。
2. ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)
- 特徴:
- 衝撃や熱に強い、耐久性の高い素材。
- 加工や塗装がしやすく、仕上がりがきれい。
- 用途例:
- 自動車部品や工具。
- 高い強度が必要なパーツ。
- 注意点:
- 造形時の「反り」の関係で、大型のパーツには不向きです。
3. PETG(ポリエチレンテレフタレート グリコール)
- 特徴:
- 耐薬品性が高く、柔軟性に優れた素材。
- 割れにくく、耐久性が求められる用途に最適。
- 用途例:
- 実験室の治具や道具。
- 機械部品や長期間使うアイテム。
- 注意点:
- 細かいディテールが必要なデザインには工夫が必要です。
4. 各材料まとめ表
| 特性 | PLA (ポリ乳酸) | ABS (アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン) | PETG (グリコール変性ポリエチレンテレフタレート) |
| 耐薬品性 | 酸に対しては比較的耐性があるが、アルカリや有機溶媒には弱い。 | 油や一部の有機溶媒に対して優れた耐性を示すが、強酸や強アルカリには影響を受けることがある。 | 酸やアルカリに対して良好な耐性を持ち、特定の溶剤には注意が必要。 |
| 耐熱性 | 約60℃以上で柔らかくなり始めるため、高温環境での使用には不向き。 | 約100℃まで耐えることができ、高温環境でも比較的安定している。 | 約80℃まで耐えられ、高温環境でも使用可能。 |
| 耐衝撃性 | 硬くて強度があるが、脆いため衝撃には弱い。 | 非常に高い衝撃靭性を持ち、耐衝撃性はPLAの約4倍。 | 優れた耐衝撃性を持ち、特に靭性が高いため壊れにくい。 |
| 強度 | 高い引張強度を持つが、脆さから強度を維持することが難しい場合がある。 | 強度と柔軟性を兼ね備えており、多くの産業用途で利用される。 | 高い強度と靭性を兼ね備え、多様な用途での使用が可能。 |
耐久性や使用環境に応じた素材選び
- 屋内装飾や試作品、耐薬品、耐荷重などが問題にならない製品には、PLAが最適。
- 強度と耐久性が求められる場合は、ABS。
- 薬品が触れる環境や柔軟性が必要な場合には、PETGを推奨。
*お気軽にご相談ください*
お客様の用途やご要望に応じて、最適な素材の選択をお手伝いいたします。また、サンプル作成も承っておりますので、お気軽にご相談ください!
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